英語が苦手にならなかったとある出来事
英語なんて勉強しても意味がない。どうせ日本から出て仕事することなんてないし…
こう考えている中学生は多いだろう。
私自身も英語が特に苦手というわけではなかったが、同じようなことを考えていた。英語が苦手な人はなおさらそう考えるかもしれない。
ところがある日、アメリカやイギリスの音楽に出会った。中学2年生の夏ごろだった。当時通っていた塾の先生に教えてもらったのだ。その先生は英語の先生ではなく数学の先生で、20代半ばから後半くらいの若い男性の先生だった。女性のボブカットをすこし伸ばしたような髪型で、パーマをかけていた。やたらアーティスティックな雰囲気を醸し出していたように思う。
2000年代後半当時の音楽事情は、インディペンデントレーベルからのアーティストが、インターネットの普及とともに注目されはじめ、盛り上がっていた。もちろん当時はそんなこと微塵も分からなかったが。 1000曲くらい入っていたUSBを借りてウオークマンにいれその日から毎日聞いていた。Arctic Monkeys,The strokes, Bloc party,Death cab for cutie,The killers、日本で人気のあるRHCPやGreenday,MCRなんかも入っていたと思う。今までCMやドラマの主題歌のような日本のメジャーな音楽とは全くの別物で、ものすごい衝撃だった。このあたりから、英語が書けたり、喋れたほうがかっこいいと思い始めた。当時は歌詞の意味を特に調べていたわけでもなく、ただただかっこいいから聞いていた。インターネットで検索できる環境は私の家にはなかったのもあるが。
この出来事をきっかけに、英語ができるようになりたいと意識し始めたように思う。 中学生のような多感な時期に、こういった衝撃があると勉強に大きく影響する。それだけ純粋で単純なのだ。
きっかけは突然くるものだが、自分からなにか変わろうとすることが大事なのだ。 もし、そこで教えてもらった音楽をあまり聞かなかったら、英語を好きになれていなかったかもしれない。
私も当時の先生のような、誰かの意識を「チェンジ」できる人物でありたいと、日々精進している。