この夏休みは、これまでの学年等のつまずきを一気に復習する最大の機会です。
一方、生活習慣の乱れなどから学習習慣が崩れてしまったり（夜型）、習得した学習内容を忘れてしまったりする期間（学習離れ）でもあります。夏休みは、部活動や習い事などで頑張っているならよいのですが、ゲームや何もしない時間をだらだらとただ過ごしてしまい、時間ばかり過ぎていってしまいがちです。
　この時期、中学１，２年生は、まだまだ受験を意識して勉強することは難しいでしょう。また、生徒たちの勉強したくない気持ちもよくわかります。中学生のころはそういう時期でもあります。（数学なんて使わないし、歴史興味ないしなどの声が聞こえてきそうです。）勉強の知識そのものは直接役にたたないものもあるかもしれません。しかし、本当の勉強の目的は「人生を自分で生きていくための力を身につけること」だと思います。将来、社会の一員として働き、お金を稼ぎ、大人として社会に貢献していくことになります。そのための基盤づくりだと考えます。
人生の大事な場面で自分で判断し、ベストな「選択」ができる人になるため
勉強を通じて「集中力」「考える力」「情報を正しく読み取る力」を身につけるため
だからこそ、今、いろいろなことを吸収して学んでほしいと思うのです。もちろん高校受験に向けての意識も高めていってほしいと思います。
　ちなみに、受験生の平均勉強時間は休日で、１日５～６時間、頑張っている人で、８～１０時間ぐらい勉強します。最も自由時間の多い夏休みこそが学習時間に差が出る時期になるのです。まずは、一学期の復習、そして2学期の予習と、この夏期講習を有効に活用していただき、学習の習慣を忘れることなく、二学期のよいスタートが切れるようにしてほしいと思います。